今年の大学駅伝の勢力図はどうなるのか

先日行われた大学駅伝の初戦「出雲駅伝」は昨シーズンで出雲と箱根を制した青山学院大学が優勝しました。

今年は3冠を狙うという同大学、一番難しいと思われていた出雲を制して、3冠の可能性は高くなったと原監督はコメントしています。

しかし、レースはそう簡単な勝利ではありませんでした。

1区から3区までスーパー1年生トリオを配した東海大学が最後まで首位争いを演じ3位と好走、さらに山梨学院大学のアンカー・ニャイロ選手が追い上げて2位は入りました。

青山以外は新勢力が台頭してきたと言ってもいいでしょう。

中でも東海大学は今年の台風の目になるのではないかと思います。

1年生トリオは1区の鬼塚は福岡の大牟田高校、2区の館沢が埼玉栄高校 世代ナンバーワンの呼び声高い3区の関は長野の佐久長聖高校とそれぞれ駅伝強豪チームでエース格だった選手です。

この3人がけがなく無事、残り2つの駅伝に出場することができれば、上位へ進出することは間違いありません。

東海大学は、過去に、日本代表にもなった佐藤悠基選手の活躍や、村澤、早川の2枚看板で上位に食い込んだことはありますが、優勝はありません。(81回大会で往路優勝あり)

もちろん、この3人だけで優勝できるわけでありません。

駅伝というのは走る選手全員が、失敗なく走ることで結果がでるのです。

最終的に青山が優勝するにせよ、序盤から青山が先頭に立って逃げ切られたら観ている方は何も楽しみがなくなります。

今回の出雲のように、最終区まで優勝がどこになるのか分からないという接戦のレースになってほしいのです。

今シーズン、青山を脅かすのは、東海の1年生トリオの活躍以外はありません。

ニャイロ1人しかいない山梨では距離が延びた時には歯が立たないのです。

 

ところで、昨年まで上位だった東洋大学、駒澤、そして早稲田はいったいどうしたのでしょう。

早稲田に至っては、満を持して配した1区の平が13位と出遅れ、最後までそれが響いてしまいました。

東洋大学も服部兄の穴を埋める選手はいないようです。

駒澤は安定してベスト5には入りましたが、常に優勝を狙っているチームだけに物足りなさはありました。

15日には箱根の予選会、11月に全日本、そしてお正月に箱根駅伝となります。

 

今年の駅伝は現在、青山1強にはなっていますが、混戦になってもらうために他校に頑張ってほしいと思っています。