断熱塗料には気を付けて

断熱材という言葉を聞いたことがある人は多いと思います。断熱とは熱を伝わりにくくする技術のことです。断熱材があるかないかでは、住宅には大きな違いがあります。断熱材がない住宅で冬の寒さを耐えるのは、想像しただけで嫌になりますよね。では、断熱塗料ではどうなのでしょうか。

 

断熱塗料はその名の通り、断熱効果のある塗料のことです。例を挙げるならば、日進産業の「ガイナ」、OKUTAの「ロハスコート」、アペティーの「アトモス」などがあります。色々な会社が色々な種類の断熱塗料を商品としています。これらは各メーカーが厳しい実験を行って、住宅の屋根や壁に塗ることによって、規定以上の断熱効果が実証できたことを示す塗料です。しかし、1ミリ程度の塗料を塗っただけでは、壁や天井に塗っただけでは、そこまで効果が得られないのが現在の状態です。というのも、各メーカーの実験は塗る塗料の厚さが5ミリから8ミリ程度の分厚いもので実験を行っていたり、天候を考慮していないなどの抜け穴が多いです。そのため、どの断熱塗料を塗ったとしても、厚さが1ミリ程度では熱はどうしても伝わるし、仕方のないことなのです。

断熱という性能を重視している会社では、こういった断熱塗料のセールスをする時には、誇張な表現が多くなります。塗料による断熱はあまり期待してはいけませんし、そういいた売り言葉に騙されてはいけません。おまけ程度と考えて、断熱工事をしっかりとしてくれる会社を選びましょう。