試練のストレスから逆流性食道炎

大学を卒業後、数々の就職戦争を戦い、ようやく勝ち抜いた1社に就職しました。

職種は営業事務として、ほぼ一日中事務所で営業職の雑用係をしていました。この時代に就職できただけでもありがたいのですから、仕事内容が雑用係だからと言って文句は言えません。と言うより新人の女の子、という事で営業職の男性陣からはとてと可愛がられていたので、会社に行くことは楽しかったです。

しかし、それをよく思わない女性社員やパートのおばちゃんがたくさんいたんです。

 

もちろんコソコソとした嫌がらせが始まりました。私も負けず嫌いな所があるので、意地でも泣きませんでしたし、山積みにされた仕事は一生懸命片付けていきました。もちろん残業しまくりでしたが、それもまた楽しく思ってしまうほど、私は仕事にのめり込んでいました。雑用係なんですけどね。

それを可哀想に思って男性陣が手伝う、女性陣が不愉快になる、さらに嫌がらせをする、の悪循環が始まりました。

この頃から、私は徐々に食欲がなくなり少しずつ痩せていきました。痩せてるし、ラッキーくらいにしか思っていなかったバカな私は、お腹が空かないので水分のみの昼食をさっさと済ませ、嫌がらせの山を片付けていました。

 

そんなある日、残業を終わらせて帰ろうとした時に、お腹の痛みを感じました。結構な痛みで、トイレへ駆け込んだのですが、腸の方ではありませんでした。ならば胃しか考えられません。

 

とりあえず胃薬を飲んでその場をしのぎ、次の休みに病院へ行きました。

診断結果は胃潰瘍、とのことでした。

 

なるほど、思い当たる節はあります。

そして、念の為、次の診療日に胃カメラを飲む事になりました。人生初胃カメラでした。会社は午前休をとり、いざ胃カメラへ。前日から何も飲み食いしていないので、口の中はパッサパサでした。

 

麻酔の液体を喉の奥に数分溜めておくのですが、何度飲み込みそうになったことかわかりません。それなのに、肝心のカメラはなかなか飲み込めませんでした。

何度も嗚咽を繰り返し、初めて見た自分の体の中はなんだか面白かったです。

 

先生の説明によると、逆流性食道炎で、胃潰瘍まではできていないとのことでした。

もともと胃下垂だから、なりやすい体質だからストレスや過食には気をつけてと言われました。あと、酸っぱいものもしばらく禁止と言われました。

白湯が一番だけど、水分ばかりとると胃液が増えちゃうからそれもよくないという事で、お粥から徐々に通常食へ戻していくように、とのことでした。

そー言われてもなー、と思いつつ胃カメラ後の疲労感があまりにもすごすぎて、午後も会社を休んでしまいました。

 

次の日、山のような雑用が待っていたのは、言うまでもありません。