おすすめ高畠純さんの絵画と絵本

うちには、高畠純さんのリトグラフの作品で、パラダイスというタイトルの絵があります。

別の絵を買うつもりで画廊に行って、私がその絵を見ているとき、夫が見つけて気に入ってしまい、一緒に買いました。

 

ヤシの木とアシカ?を乗せたボートをかわいらしい男の子が漕いでいる、かわいい絵です。ほのぼのした画風で、心がほっこりします。白地に青い

海と空が、鮮やかで爽やかな、くっきりきれいな色合いで、ヤシの緑がアクセントになっています。

 

この絵がとても気に入ったので、高畠純さんの他の絵が見たくなり、調べたら、絵本が出ていることがわかって、購入しました。

 

一冊はパラダイスというタイトルですが、うちにある絵とは関係ありません。犬とブタがダイヤモンドを掘りに行って、お金持ちになる、ハッピー

なストーリーです。犬もブタものんびりした愛嬌のある姿で、やはり高畠さんだなあという感じ。どの絵もきれいで優しくてかわいいのですが、あ

えて一枚選ぶなら、表紙の絵です。南の島の木陰のテーブルで、ブタさんはカクテル飲んでて、犬さんは新聞読んでるところ。ゆっくり流れる南国

の時間が感じられるような、のんびりした絵です。このゆったりのんびりした感じは、うちにあるパラダイスの絵と通づるところがあって、高畠さ

んの特徴なのかもしれません。

 

もう一冊は「ぼく きょうりゅう」という、カラフルなかわいい恐竜がたくさん出てくる絵本です。恐竜のお母さんが、恐竜は卵産みっぱなしな

の、ごめんね、と謝っているページなど、親子を考えさせるところもあって面白いです。恐竜はいろいろな姿でいろいろな色合いで、鳴いたり叫ん

だり恋をしたり。どのページもすごくカラフルで楽しいです。

こちらの表紙は背中に黄色の魚を乗せて海をたゆたう緑の恐竜。これもまた、なんとものんびりしています。

この表紙も好きなのですが、もう一枚、森の中に産み捨てられた卵の絵が好きです。「ダメ、捨てたまごではありません。」で始まる文章も面白い

し、産みっぱなしでごめんと謝る恐竜のお母さんもかわいいしで、逆に恐竜のいないこのページを見ていろいろ想像するのが楽しいのだと思いま

す。

 

どの絵も、優しくてのんびりした雰囲気です。色が明るくて鮮やかなのも特徴かもしれません。そして、絵の中に流れる時間が、ゆっくりゆったり

していて、それが見ている私達の心もゆったりさせてくれるように思います。

絵にはいろいろな効能がありますが、眺めていてのんびりする、ゆったりした気分になるというのは、すごくいいと思います。高畠純さん、おすす

めです。 

 

最近ではレンタル絵画などもあるので、みなさんで絵画を親しんでもらえるようになるといいなと思います。